旅立つまでにコスモ(バーニーズマウンテンドッグ)と過ごした大切な時間

私たち家族にとって かけがえのない 存在だったコスモ(6才半)。一緒に過ごしたその時間はあまりにも短く 切なすぎた。同じ病気を抱えている飼い主さんや 犬好きな皆さんに読んでいただきたくて書きました。 賛否両論あると思いますが、あくまで これは私が選んだコスモとの最後の迎え方です。

毎日のお散歩

はじめて病気に気がついてから あっという間に1ヶ月が過ぎてしまった。

気がついたら、ゴールデンウィーク
今年は主人は仕事が忙しいし、息子はITキャンプへ行くらしい。
だから、わたしはゆっくりコスモと時間を過ごせる!

コスモが大好きな公園が家の周りにはいくつかある
だから、いつもどこへ行く?

我が家から、坂を下って行ったところにある広い公園。
そこが大好きで 落ちている桜の枝をひろってきて
私の前で ポトン。いたずらっ子の顔して遊ぼうってするんだよね。
だから、ちょっとだけはなれたところに投げるとシッポをフリフリ。
喜んで拾ってくる。
前なら、離れたところからコスモを呼ぶ。そうしたら、コスモが私を見つけて思いっきり 走ってくる この遊びが大好きだった。
でも、今は私が走ってコスモのところへ行く。そうするとすっごく嬉しそうに笑ってくれる。
ちょっと疲れたら、ゆっくり休む。

お気に入りの公園からは、山が見える。
コスモは、その山をみたり空を見たり いろんなことがわかっているように
大切に 景色を眺めているの。

そのまなざし 本当に 今そこにいる時間をとても大切にしているかんじ。

すごく楽しい時間。
そんな、何でもない時間を日々過ごしていた。

でも、ちょっとづつ ちょっとづつ 毎日出来ない事が増えて行く。
歩く事が フラフラしたり 公園から帰る上り坂が本当に辛そうになってきたり
コスモも私も、お互いにすこしづつ その日が近づいている事が わかっていた。

その頃には、30キロあった体重が 24キロにまで減ってしまっていた。
だから、コスモがつらい時には私が抱きかかえて坂を登った。
大型犬は抱かれなれていないから、最初何をするんだと 私の事を見ていたコスモ。
ごめん。母さんの抱き方が下手なのかもね。

そんな風になっても、コスモはその公園へ行きたがった。
帰りがつらくなるから そっちはやめようって言っても 
トコトコ私を連れてその公園へ。。。

ある日曜日の朝、その公園で偶然友人と会った。
その友人は、私の知らない間に何枚かの写真を撮ってくれていた。

その写真は、わたしにとって宝物になった。

なぜなら、その写真を撮ってもらってから10日後 コスモは旅立ったから。

次の土曜日の朝、近頃ではそっちまで行かなくなったところにある友人の家まで連れて行かれた。
コスモが大好き?だったのかな (だって、いっつも私の後ろに隠れてどうしようかな?
って考えてから遊んでたから・・・)
大人の男性が苦手だったコスモなのに 自分が道路に寝転んだりして大丈夫だよって
遊ぼう!ってしてくれた彼のところへ 小さい頃からいっぱい遊んでくれていた その友人の家の庭までつれて行かれた。

そこのお家の庭は、コスモが走り回れるくらいの広さがあって
その日も、コスモなりに楽しんでから 友人にも可愛がってもらっていた。
気が済んだら、もう帰ろうって。。。

日曜日の朝、いつもの大好きな公園へ
本当につらそうなのに 行きたがる。
だから、私は後をついて行くだけ。
歩けなくなったら 私が抱っこしてあげるからって思って 好きなだけ行かせてあげた。

コスモ、今日でこの公園まで来るのは最後なんだね。
なんでだかわからないけど、私にはわかった。

コスモとゆっくり最後の時間を過ごした。

犬と人間

言葉を交わすコミュニケーションはとれないかもしれない
でも、絶対 何かわからないけど お互いに伝えられるものがある。

次の日の月曜日の朝、もう一つの近くにあるお気に入りの公園
そこへお散歩。
その公園は遊水地になっているから 階段を下りると ちょっとした広場がある。
小さい頃、この公園でいつもトレーナーさんにトレーニングしていただいていた。
いっぱい思い出のある公園。
これが最後のお散歩だった。

 

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 旅立つ10日前に友人が たまたま 撮ってくれた写真
コスモが私の事をしっかり見てくれている。
この写真は私の宝物